突然ですが、皆さんのお勤めされている会社には「
システム全体構成
図」がありますか?
中小企業の多くは、部分的なシステム構成図は存在しても全体を見渡
せるものは無いという所がほとんどなのではないでしょうか?
又は、あっても古いままで現状と一致していないのではないでしょう
か?
私の勤める会社もそうでした。というより部分的なシステム構成図す
らも存在しない状態でした。
情報システムに長く携わっている方は驚かれるかも知れませんが、そ
ういうものも作る手法や図示の方法が解からないから作れないので
す。
しかし、会社の情報システムを俯瞰して見られるものがなければ、ど
こをどう改善したら良いのか、優先順位はどの順番にするのか、判断
する為の材料がないまま、殆ど思いつきでシステム構築をすることに
なります。
更に、ある部分のシステムを改善または新規で導入する際にも周囲に
どの程度影響を及ぼすのかも掴むことができません。
私が今の会社に入社して一番初めに着手したのはこの「システム全体
構成図」作りでした。無いものは作るしかないという考え方です。
しかし、作るにしても情報は乏しく簡単にはいきませんでした。
まずは関係者に
ヒアリングをして聞き取った内容を図式化する。
実地で社内にある機器をひとつひとつ探し出していく。
通信
ケーブルなどの配線を手繰っていって繋がりをまとめる。
動いているソフトは
マニュアル類を見せて貰ったり、使用者に何をし
いるのか質問する。
といった地味な作業を行い少しずつ纏めていきました。
それでも1年ほど経ちますが、まだ完全とはとても言える状態には
なっていません。
システム全体図は正確であればあるほど良いことは確かですが、完
璧なものを作らないと使えないのか、と言われればそうでもありま
せん。
なによりシステム全体図は概要を把握することが大事ですから、細
かい情報が漏れていたとしても「無い」よりはよっぽどマシなので
す。それに実際の運用では細部は日々変っていくのが常ですから、
本当はいつまで経っても更新が必要で、これで完成ということのな
いものだと思います。
一番いけないのは、「面倒だから」とか「どうせすぐに変ってしま
うから」とか「そんな図を作らなくてもだいたい頭の中に入ってい
るから」などの理由でシステム全体図を作らずに済ませようとする
ことです。
教訓:
無いものは自分で作るしかない。待っていても誰も作っては
くれない